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「ハマナスの実があるところ」で



PIEMEはオーストラリアのCoffeeとMeatPieを提供する小さなお店、北海道の長沼町にあります。
長沼町は千歳空港と札幌市の中間に位置した田舎町です。北海道らしい広々とした田畑が広がり、町の東側には小さな丘、馬追丘陵があります。
馬追(マオイ)とはアイヌ語で「ハマナスの実があるところ」を意味しています。ここは、美しく豊かなところです。
春はたくさんの渡鳥が訪れ、夏は美味しい野菜や果物の収穫が始まります。秋は黄金色になった田畑を眺め、収穫を祝います。冬は全てが雪で覆われ、キラキラした1枚の大きな白い大理石のような世界が広がります。
この環境、この町、ここに住む人たちが好きで、移住してきたオーストラリア人のカールと日本人の中村が共同経営でお店をはじめました。
“PIEME”の由来は、子供がPIE ME!と「パイちょうだい!」と言っているイメージでつけました。ここで育つ子供たちがMeatPieがふるさとの味になることを夢みています。

 

本物を作る



オーストラリア人店主であるカールが祖母のレシピを再現したのがPIEMEのミートパイです。
長沼町の小麦粉、道産ホルスタインの頬肉、道産バター、道産玉ねぎなど北海道の美味しいものをふんだんに使っています。
牛骨、野菜、ハーブを10時間以上煮込んで手作りでブイヨンを作り、そこに赤ワインと牛肉を加えて、さらに数時間煮込んで作ります。
ベースとなる生地は、道産バターと自家製ビーフタロ(牛脂をローストして濾したもの)を加えて作ります。

この作り方を説明すると「まるで100年前の作り方だ」と驚かれることもあります。

でも、私たちは、この”古い”作り方が好きです。
それは、これが”本物”だと思っているからです。


共通点は大工。



PIEMEは、2021年、KarlとNaoの2人の共同経営でスタートしました。
二人の共通点は、大工です。

ともに、古民家のリノベーションや、小屋、お店づくりなどの仕事をしていました。
ある仕事の帰り道に話した「いつかお店をやるなら何やる?」という会話から、PIEMEがスタートしました。

最初は、「ピザ屋がいいんじゃないか?」と言っていましたが、「普通かな。なんかオーストラリアらしいものないの?」と、するとKarlが「それならMeatPieかな。」とスマホで検索したMeatPieの写真を差し出しました。

「うまそうじゃん!これやろうよ!」

この時は、お互い、どこまで本気なのかわからないような”もしも”話。
「じゃ、フードトラック作ろうぜ」みたいな夢を語っていました。

しかし、3ヶ月後、友人からお店を閉めるんだけど、ここ使わない?という連絡が来た時、即答で「借りる。MeatPie屋さんをやる」と言っていました。
それから、仕事の合間を使って、1年以上をかけて、お店を作りました。

お店のオープンからの半年は、毎日が、トライ&エラー。
今では笑い話のようなエピソードがたくさんあります。

「本物を作る」のコンセプトは、大工の時も一緒。

2人の職人がこだわりを詰め込んだお店であり、自慢のPieです。
ぜひ、ご賞味ください。